2025/12/02
冬の外壁サイディングとスタッドレスタイヤの“共通点”

こんにちは。清須市、一宮市、名古屋市エリアを中心に外壁塗装、屋根塗装、雨漏り修繕を得意とするヌリコンの代田です!
朝晩の気温が一桁となり、冬への準備を本格的に考える季節になってきましたね。今日、私はスタッドレスタイヤに履き替えて来ました。
お客様からも「そろそろスタッドレスに交換しなきゃ」という声を多く聞くようになりました。
実は、タイヤの“はきかえ”と同じように、外壁サイディングも冬に向けた点検が非常に重要です。
今回はプロの視点から、冬の寒さがサイディングに与える技術的な影響を解説します。
■冬の低温がサイディングに与える技術的な影響
●1. 低温による線収縮(サーマルムーブメント)の増加
サイディングは気温の変化で 膨張・収縮する建材 です。
特に冬は外気温が一気に下がるため、夏場にできた細かなクラック(ひび)が、寒さでギュッと縮むことで“スッ…”と少し広がることがあります。
目地周り・釘頭周りに応力が集中 しやすくなります。
●2. シーリング材の硬化と弾性低下
スタッドレスタイヤが低温で硬くなり性能が落ちるように、
外壁のシーリング材も低温環境で 弾性(伸び性能)が低下 します。
弾性が落ちた状態でサイディングが収縮すると、
- 破断
- 剥離
- 端部の隙間発生
といった劣化が進行します。
特に 築10年以上で未メンテナンスの住宅 は冬期に割れが顕著です。
●3. 低温+含水による凍害リスク
サイディング表面のクラックや未充填のシーリングから雨水が入り込むと、
冬場の冷え込みでその水分が凍結し、凍害を起こす可能性があります。
凍ると水は約9%膨張するため、
- 表面の爆裂(剥がれ)
- サイディングの層間剥離
- 下地胴縁の腐食促進
など、構造的なダメージに繋がることもあります。
特に北側や日当たりの悪い面は凍結と融解を繰り返しやすいため注意が必要です。



■スタッドレスタイヤ交換時期=外壁の冬点検タイミング
スタッドレスタイヤの交換は「雪が降る前の予防措置」です。
外壁も同じく、トラブルが出てからでは補修範囲が広がり、修繕コストが跳ね上がります。
一般的には築10年前後での外壁点検を推奨しています。
▼プロが冬前に必ずチェックするポイント
- 目地シーリングの弾性・破断・剥離
- 釘頭のバックアップの浮き・割れ
- サイディング本体の吸水・層間剥離
- 横張りサイディングの目地ズレ
- 表面塗膜のチョーキング・防水低下
一点でも不具合があれば、冬の寒さで一気にダメージが悪化する可能性があります。
■まとめ
スタッドレスタイヤが冬道の安全を守るのと同じように、
外壁サイディングも “冬前の予防メンテナンス” が住宅の耐久性を大きく左右します。
「毎年この時期はタイヤ交換してるな」という方は、
ぜひ同じタイミングで 外壁の冬点検 も取り入れてみてください。
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