2025/10/18
クリア塗装の知識 UVクリアとは?代表的な塗料性能比較まとめ

こんにちは!清須市、一宮市、名古屋市エリアを中心に外壁塗装、屋根塗装、雨漏り修繕を得意とするヌリコンの中村です。本日は以前もご紹介しましたクリア塗装についてもう少し深堀してご紹介したいと思います。
🌞 UVクリヤーとは?
UVクリヤーとは、
「紫外線(UV)から外壁を守る透明な塗料」のことです。
外壁のデザイン(特にサイディング)を残したまま、
紫外線による色あせ・劣化を防止するために塗る“保護コーティング”の役割を果たします。
🧪 UVクリヤーの主な成分と仕組み
UVクリヤーには、
- UVカット剤(紫外線吸収剤・反射剤)
- シリコン樹脂やフッ素樹脂などの高耐候成分
が配合されています。
これによって、太陽光に含まれる紫外線が外壁材の表面に届くのを防ぎ、色あせ・チョーキング(粉吹き)・ひび割れの進行を抑制します。
✨ 特徴まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 塗料の色 | 無色透明(クリア) |
| 主な用途 | サイディング・タイル・石目調外壁などの保護 |
| 耐用年数 | 約10〜15年(塗料グレードにより異なる) |
| 効果 | 紫外線カット・防汚・防水・艶出し |
| 塗装回数 | 通常2回塗り(下塗り不要の場合も) |
🏠 向いている外壁
- デザイン性のあるサイディング(レンガ調・石目調・木目調など)
- 築年数が7〜10年程度で、まだ劣化が軽い外壁
- 「色は変えたくないけど、長持ちさせたい」方
⚠️ 注意点・デメリット
- 外壁が劣化していると塗れない
→ チョーキングが出ていると密着しない - 補修跡や汚れはそのまま見える
→ 透明だから隠せない - 艶感が強く出るタイプもある(艶消しを選べる製品もあり)
- 色を変えたい人には不向き
🧱 代表的なUVクリヤー塗料(実際の製品例)
| メーカー | 製品名 | 特徴 |
|---|---|---|
| アステックペイント | スーパーSDクリヤーUV(Si/F) | 高耐候。Si=約13年、F=約16〜20年耐用。人気No.1。 |
| 日本ペイント | UVプロテクトクリヤー(Si/F) | 紫外線吸収剤入り。シリコンとフッ素の2タイプあり。 |
| 関西ペイント | アレスアクアシリコンUVクリヤー | 水性タイプで環境にやさしい。透明感が高い。 |
| エスケー化研 | クリーンSDトップ | 低汚染性に優れ、艶の種類も選べる。 |
💬 まとめ
- UVクリヤー=外壁の“日焼け止め”
- デザインを残したい外壁には最適
- 紫外線をブロックして、美観と耐久性を長持ちさせる
- ただし、外壁が傷んでからでは塗れないので、早めの施工が大事!
🌤️ ワンポイントアドバイス:
築7〜8年くらいで、まだチョーキングしていないうちにUVクリヤーを塗ると、
外壁のデザインを10年以上きれいに維持できます✨
「アステック スーパーSDクリヤーシリーズ」と「日本ペイント UVプロテクトクリヤー(ピュアライド UV プロテクト)」の比較表を作ってみます。あくまで公開情報をもとにしているので、施工条件や実際の現場では差が出ることも考慮してください。
以下、比較表とポイント解説です。
🛠 比較表:アステック vs 日本ペイント(UVプロテクト)
| 項目 | アステック スーパーSDクリヤー | 日本ペイント ピュアライド UVプロテクトクリヤー |
|---|---|---|
| 樹脂/系統 | シリコン系(Si-JY)、フッ素系(F-JY)、無機ハイブリッド系などのグレードあり | セラミック系(Si系ベース、またはUVプロテクト4F はフッ素配合型) |
| 透明性/クリア仕様 | クリヤー(透明タイプ)あり。光沢を再生できる透明塗料。 | 透明クリア塗料。UVプロテクトクリヤー、UVプロテクト4F などのバリエーション。 |
| 期待耐用年数/耐候性 | Si-JY:約13年(光沢保持率80%以上を目標) 無機系:より長寿命をうたっている(22年相当など) | 標準タイプ:10〜15年相当の耐久性を宣伝する例あり UVプロテクト4F などでは、標準より数年長めの耐用性をうたうことも |
| 紫外線/UVカット性能 | 紫外線吸収剤を配合し、紫外線劣化を抑制する仕様。プロモーションでは「クリヤー系にも強い耐候性」などを強調。 | 280-400nmあたりの紫外線をほぼカットする設計という説明あり。塗膜劣化を抑えるという訴求。 |
| 低汚染性/セルフクリーニング | 表面が親水性をもち、雨で汚れを洗い流す性質を持つという説明あり。 | 親水性・セルフクリーニング機能をもつとの説明。汚れが付きづらく、雨で流れやすい設計をうたっている。 |
| 艶(つや)選択肢 | 艶有/5分艶などが選べるタイプあり。 | 艶有/3分艶/艶消しなど、艶の度合いを選べるバリエーションあり。 |
| 下地適合性・制限 | 高意匠サイディング向けが想定。塗装可能な下地条件・劣化の程度により制限あり。クリア塗装は劣化が進行している外壁には向かないという注意あり。 | 高意匠サイディング向け設計。透明塗装(クリア塗装)は、劣化がひどい状態ではムラが出やすいため、施工適正な下地条件が求められるという説明あり。 |
| メリット訴求点 | デザイン性を残しつつ光沢を再生できる、長寿命、低汚染、耐候性重視 | 紫外線劣化抑制、親水性で汚れを落とす、艶の選択性、デザイン維持 |
| 注意点・デメリット | 外壁がすでに傷んでいる(チョーキング・劣化が進んでいる)ときは適用できないケースあり。透明ゆえに補修痕が見える。 | 同様に、劣化進行した外壁ではムラ・浮きが出ることがあるとの注意。クリア塗装に適した時期を見極める必要あり。 |
| 価格目安 | —(公開価格は確認できなかった) | 約 800〜1,200円/㎡(1回塗り)という相場が紹介されている例あり |
いかがでしたか?上記はあくまで参考ですので様々なメーカーや商品を状況に合わせてご提案させていただくことが可能です。お問い合わせがございましたらお気軽にご相談ください。
以上ヌリコンの中村でした。また、お役立ちできる情報を発信していきます。